河北新報社

            2005.12.20.

 

東山魁夷氏の作品展示 国連、中国芸術家の写真も

 

19日、ニューヨークの国連本部で始まった日中芸術家の作品展示会で、握手する日本の大島賢三国連大使(左)と中国の王光亜国連大使(共同)

【ニューヨーク19日共同】日本画家東山魁夷氏(1908−99年)の日本画と、中国出身の国際的な写真芸術家、汪蕪生氏(60)の写真作品計約50点の共同展示会(国連広報局など共催)が19日、ニューヨークの国連本部で始まった。

「東洋の心」と題した展示会は「山水の美」がテーマで、来年3月10日まで。19日のレセプションにはアナン国連事務総長や大島賢三、王光亜の両国連大使も出席。靖国神社参拝問題などで日中関係が冷え込む中、芸術を通じた日中友好をアピールした。

共同展示会は、20年以上前に来日、日本を足場に創作活動を続けている汪さんが生前の東山氏と交流があったことなどから実現。ただ日本画は傷みやすいため、東山氏の作品は長野県信濃美術館収蔵のオリジナルを複製し展示した。