写真で水墨画の夢幻世界
汪蕪生展東京・目黒区都写真美術館
東京・目黒区の東京都写真美術館で開催されているモノクロ風景の写真展が人気を呼んでいる。祖国中国の名山黄山をモチーフに感性の世界を追求した「汪蕪生展」で、当初、四月十八日〜六月十八日までのニヵ月の開催予定が期間を一カ月延長して、七月十六日まで開くことになった。
今回の写真展は、世界的な写真家汪氏のウィーン展での成功を記念して企画して日本では初めの公開となる。作品のほとんどはウィーン展のために一九九八年に新しく制作されたもので、二十bの額装写真三十九点を含め全部で約六十点。
静的な山水画に比へて、動的な心象世界を表現した独特の「山水写真」は圧倒的な迫力で観る人の目を釘付けにする。入場者用の感想ノートには、「白黒というシンプルな色彩の中に崇高なものを熟した」 「仙人になりたくなった」など様々な想いが綴られていた。
◆会館時間=午前十時〜午後六時(木・金午後八時まで)
◆休館日=月曜日
◆会場=〒153-0062東京都目黒区三田1-13-3 TEL 03-3280-0031。JR恵比寿駅東口より徒歩七分(恵比寿ガーデンプレイス内)
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