「財界」

            1999.08.10.

 

財界トップが写真家汪蕪生氏を支援する会を発足

 

七月八日、ある会が発足した。名誉理事長・小山五郎(さくら銀行名誉顧問)、理事長・瀬戸雄三(アサヒビール会長)、最高顧問・後藤田正晴(元副総理)、顧問・隅谷三喜男(元東京女子大学学長)、参与・平岩外四(元経団連会長)といった政財界の錚々たる人物が名を連ねた「汪蕪生先生を囲む日中協力会」がそれ。

汪氏は中国生まれの写真家。十八年前に日本に留学。その後、東京に居を構え、中国・黄山の心象写真をとり続け、昨年五月から八月までウィーン美術史博物館で東洋人初の個展が開催されるなど世界的に高い評価を得た芸術家。この汪氏の作品を愛する政・財・文化人が汪氏の芸術を媒介として、日中の緊密な関係や交流を深めようというのがこの会の目的である。