太陽(平凡社刊)

                 1993.05.12.

 

東洋の審美主義が生んだ「汪蕪生・山水写真展」

「東洋のアンセル・アダムス」とよばれている中国人写真家・汪蕪生(ワン・ウーシェン)が、二〇年以上にわたって撮り続けている「山水写真」の代表作、約100点を展示する展覧会が開催される。忠実に自然を描写する自然写真とは一線を画する汪の作品は、東洋的美意識と西洋生まれの写真というメディアの融合として欧米でも高い評価を得ており、一見の価値がある。また、写真展にあわせて同名の写真集(講談社刊・予価七八〇〇円)も発売される。汪蕪生写真展「黄山神韻」は四月二十日(火)から二五日(日)まで東京・三越日本橋本店1F中央ホール、6Fアールクリオギャラリーにて。