ご祝辞

程永華（中華人民共和国臨時代理大使）

本日は日本の政界、経済界を代表する方々がいらっしゃいまして、この乾杯の音頭というのは大変恐縮に思います。今、うちの陳健大使が、今日午後お立ちになりました小渕総理大臣の訪中を迎えるために現在、北京に一時帰国中なもので私が臨時代理大使を務めております、程永華と申します。

ほんとうに今日はこのような方々を迎えて汪蕪生先生を囲む日中協力会の発足に対して心からお祝い申し上げます。

汪蕪生先生は長年、日本で写真の芸術研究を進めてまいりました。その間に多くの日本の方々のご関心ご支持をいただきました。こうして芸術の面でも大変大きな成功を納めて、その中に日本の友人の方々のご支持ときりはなすことはできません。私はそういう意味で中国同胞の一人として喜びを感じ、また、日本の方々に感謝申し上げたいと思います。

芸術というのは私はあまり、よく解らない分野でございますが、しかし、絵というのは言葉で言わなくても通ずるところがありまして、特に、山水画なかでも水墨画というのは東洋の人々の心を反映する芸術だと私も思いまして、汪蕪生先生は写真という手段と技術を通じて、この山水画、水墨画の世界を表すことができたというのは、ひとつの創造的なことではないかと思います。中でも、日本の皆様にそのような芸術を紹介しまして、さらに、ヨーロッパでも、アメリカでも欧米の方々に東洋の心を紹介するこういう意味では、汪蕪生先生の写真芸術あるいは芸術写真。このような手法を通じて、中国と日本の文化交流さらにアジアと欧米の文化交流のために懸け橋の役割を果たされていると思います。

これからも汪蕪生先生が益々活躍されますよう、また、汪蕪生先生を囲む日中協力会の益々のご発展、ご来場の皆様のご健康をお祈りしまして、乾杯！