瀬戸雄三(アサヒビール株式会社会長)
          1999.07.08.《汪蕪生を囲む日中協力会》発足会

御挨拶

瀬戸雄三 (汪蕪生先生を囲む日中協力会 理事長)

汪先生を囲む日中協力会の理事長ということでご指名いただきましたアサヒビールの瀬戸でございます。さくら銀行の小山名誉顧問様から、「お前やれ」ということで、今回こういった大役を仰せつかったのでございますが、もとより、私はこういうふうな役はとても果たせないということは十分自覚致しているわけでございますが、今日お集まりをされました皆様方のお顔ぶれを拝見をいたしまして、ほんとうに汪先生のお顔の広さといいますか、実力というものをまざまざと感じたしだいでございます。

今日は政界から後藤田先生はじめ、たくさんの先生方、それから財界からは、元経団連の会長でいらっしゃいます平岩元会長様、その他大勢の皆様方がご讃しを頂戴をしまして、汪先生を囲みます日中協力会に花を添えていただきましたことを心から感謝を申し上げるしだいでございます。

汪先生については、ご承知の皆様ばかりでございますので何も申し上げることもないかと思いますが、汪先生の芸術写真とお人柄というものに引かれ今日皆様方がお集まりになったんではないかと思います。この部屋の壁面にいろいろ汪先生が去年の5月の20日から82日間にわたりましてオーストリアのウィーン歴史美術館で展覧されました写真が展覧されているわけでございますけれども、この写真が大変なご好評でございます。ということで、汪先生の名前が一躍世界に鳴り響いたというようなことも承っているわけでございます。私どもはビジネスの世界に生きる者でございますので、中国の皆様方とはビジネスを通じまして、いろいろな交流があるわけでございますけれども、こういった汪先生を通じまして今度は芸術、美術というふうな世界で中国の皆様と交わりができれば、ほんとうにお隣りの国として、私どもは存在しているわけですので、これに勝る幸福はないかというふうに思っているわけでございます。のちほど、皆様方から御挨拶を頂戴致すようでございますので、私の方からの理事長就任にあたってのご挨拶はこれぐらいでとどめさせていただくことにいたしますが、どうかひとつ今後とも汪先生をご支援賜りまして、さらに、それが日中友好に結び付きますように、実を結びますことを祈念致しまして、たいへん簡単ではございますけれども、今回発足を致しました日中協力会の御挨拶ということにさせていただきたいと思います。どうもありがとうございます。