隅谷三喜男(元東京女子大学学長/学士院会員)
          1999.07.08.《日中協力会》発足会

御挨拶

隅谷三喜男 (汪蕪生先生を囲む日中協力会 顧問)

今日は大変遅刻を致しまして、開会の時のお祝いの言葉など、それぞれにおっしゃられたと思うのですが、まあ、私は遅刻したバツで、こういう途中での最初の話をするようにということであります。 私はここにおられる多くの方々と素性が違いまして、元々大学の教師であります。しかも、経済学というのを勉強しました。しかし、汪さんの経済生活とはなにも関係ございませんで、いわば友達としてお付き合いをしております。私は汪さんが日本にこられてまもない頃からの長いお付き合いでありまして、私が中国の北京から南の方へ行ったときに、汪さんは一緒に行くといって雲南省の南の方まで一緒に旅をしました。そのとき私の写真など沢山撮ってくれたんですが、今日拝見しまして、大変立派なこのような非常にアジア的なフィルムの映像というものを見せていただいて、私も汪さんのご好意で二三小さいのは家にもっておるのですけど、やはり、これだけ大きいなものを拝見しますと、アジアの自然というか風景というものが汪さんのカメラによって非常に的確にとらえられている、それゆえに、日本においても評価され、ヨーローッパ、アメリカにおいても評価されるということになったと思うのです。そういう汪さんを支えてきたということで日中友好のために大変皆様を含めてお役に立ったんではないかと思いまして、今日のこの会合を私は大変喜ばしいことと思っております。これから汪さんは、日本で生活する中国のカメラマンであって、その映像は世界的によく知られているということを、私たちは中国のために誇ってもいいですが、日本のためにも誇って良いのではないかと思い、今日のこういうパーティーは大変有意義と感じた次第であり、一言だけごあいさつさせていただきたく思いました。