小渕恵三(元内閣総理大臣) 
 1994.04.09. ギャラリア・プロバ《汪蕪生展》開幕式


御祝辞

ご紹介いただきました小渕でございます。

汪蕪生さんの展覧会がこうして開催されまして、皆さんとともに拝見させていただくことに大変うれしく存じております。

実は私の長年の友人でありますお茶の伊藤園がありますが、その本庄社長からですね、汪さんの「百聞一見知らず」で、私が現地に行きましたげれとも、そのことをほうふつという以上に、美的もですね、とてもすばらしい写真をされるというのは、これは被写体も当然のことでしょうげれとも、写されるこの写真に対して、本当の情熱と愛情と傾けなければ、このものができないではないかと、まあ、こう思ってあります。幸いにして、私も実はこういう屏風と写真をいただきまして、いま、私の事務所に飾らせていただいていますから、おそらく多くの皆さんが感動を新たにするんではないかと思ってあります。でありますけれども、このすばらしい芸術がわが国の多くの皆様の目に触れていただくことによりまして、ますますこの黄山も有名になるでしょうし、また汪さんもこのすばらしい業績に対しては、日本国全体で拍手を送られることと思ってあります。さらにさらにすばらしいひとつお写真を撮っていただくことを心からお祈りいたしまして、せっかくのご指名でございましたので、一言お祝い申しさせていただきました次第でございます。おめでとうございます。